2021年12月21日
異種通信システムとメディアの融合
メールはメールで、郵便は郵便で、というように、現在の通信はそれぞれの通信システムで独立しています。これを融合するシステムの構築を行っています。
このシステムを利用することで、たとえば以下のようなことが可能となります。
- ファイルをクラウドにアップするだけで、任意の通信システム(メール、郵便、SNS等)を使って任意の人に届けることができる。ータを“送信”できる新たな通信原理
- 岡山でワンプッシュスキャンした手紙が、東京にいる相手のプリンターから印刷されて出てくる。
- デジカメで撮ったビデオをワンプッシュでクラウドにアップすると、任意の複数の人にCDに記録されたものが郵送される。
- チラシ広告やカタログに、手書きで「注文します」と書いてスマートフォン等で写真を撮れば、ワンプッシュでその注文が広告主にメールで届く。
など
近年、写真や文書ファイルといった様々なコンテンツを特定のクラウドにアップすることが容易になっていますが、クラウドを超えて任意の通信システム(メールや郵便等)を利用し、任意のアドレス(メール、IPアドレス、住所等)へコンテンツを“送信”することはできません。これは、異種通信システムを繋ぐ(融合する)ことが困難であることをあらわします。私たちの研究では、異種通信システムを融合する新たな通信原理を教育分野に導入し、学習者がワンプッシュスキャンしたドリル用紙の画像データを、一か所のクラウドサーバにアップするのみで、そのデータを個別に記録し、学習成果を解析した結果をメールで特定のアドレスに送信したり、特定の住所に郵送したりすることが可能なシステムを構築しています。この通信原理によれば、既存の通信システムに変更を加えることなく、ハードに依存しない新しい通信サービスを実現することが可能となります。
