学習支援サービス(マイクロステップ・スタディ)
一問一答式の学習ドリル。ブラウザがあれば様々な端末で学習可能な知識習得・復習に特化したeラーニングとして、岡山大学のみならず、周辺の自治体や、公立の小中高校、東海・関東の私立学校など延1万名以上を対象に学習を提供している(24年度実績)。システムのベースには、潜在記憶の研究があり(人は一度見たり聞いたりした感覚的な情報を脳内に長期に保存している)、見流す程度のわずかな学習の成果を、目に見える形でフィードバックすることで、学習者の学習意欲を高めると同時に、学習の効率化をもたらすeラーニングとして、その効果が学術的に保証されている。
通常、僅かな学習の効果(変化)を検出することは困難とされているが、当該システムでは事前に作成したスケジュールにより、学習者の成績を高精度に測定可能となっている。この高精度教育ビッグデータを用いることで、学習者の習得状況に合わせた「個別最適化」学習を提供している。それぞれの学習者が、各自学習すべき内容に出会い、どのようにそれを習得していくのかを形成的に評価・測定することが可能なサービスである。また、導入先の教員等へは、学習者毎の学習状況のフィードバックを始め、各種データの提供、ヒアリング、その他の情報提供等のサポートを行っている。
なお、マイクロステップ・スタディは学習のみならず、学習者が毎日コンスタントにアクセスし、何らかの情報に触れ、反応するというプラットフォームの側面を持っている。この特徴を利用し、以下のサービスを提供している(提供予定も含む)。
ダイレクトメッセージサービス(エールメディア事業)
マイクロステップ・スタディのプラットフォームを活用し、利用者(学習者)に対し、個人は特定できないものの、ダイレクトにメッセージを発信できる仕組みを開発している(当初は岡山大学学生のみを対象)。企業や自治体、団体等のメッセージ発信者は、学習者の学習を支援する資金を拠出する代わりに、学生に対して、比較的公共性・社会性の高いメッセージや、会社のCSR活動等の情報を発信できる(メッセージ発信内容には一定の条件あり)。
さらに、メッセージがどの程度対象者に届いているのか、どの程度効果があるのか、効果的なメッセージ発信のタイミングはどのようなパターンか?といった、広告研究の実証実験としての要素も兼ね備えており、コストパフォーマンスの高い情報発信のツールとして、開発研究を進めていく予定である。
今後は、マイクロステップ・スタディの利用者を広げると同時に、メッセージ発信の対象を他大学の学生や、高校生以上の利用者、さらには利用者の保護者などにも拡げたサービスを展開予定である。
広告研究フィールド提供サービス
マイクロステップ・スタディのプラットフォームを活用し、広告研究に最適なフィールドの提供サービスを行う予定である。マイクロステップ・スタディの学習結果は、個人の学習に対する履歴情報を解析したもので、学習者本人や保護者にとっては「必ず見ておきたい」欲求の高い情報である。その情報の掲載ページに広告等の情報を掲載し、その情報に対する反応を縦断的に取得することで、広告のみならず、様々な研究に応用が可能である。
企業イメージ調査代行サービス
マイクロステップ・スタディのプラットフォームを活用し、利用者(学習者)に対する一斉のアンケート調査などを請け負うことを計画している。当初は岡山大学学生のみを対象としているが、上記の通り、利用者の拡大に合わせて対象も拡大予定である。
縦断的な心理尺度調査フィールド提供サービス
マイクロステップ・スタディのプラットフォームを活用し、サービスとして心理尺度等の調査研究のためのフィールド提供が可能である。マイクロステップ・スタディでは学習の最後に、簡単なアンケートに回答することを課している。そこに小分けにした尺度項目を組み込むことで、回答データの取得が可能。既に学内外の研究での事例も多くあり、1度のみならず、縦断的な尺度データが、学習者への過度な負担なしに取得できる。
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